最終更新日:2020年12月21日

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令和2年第7回定例会 提案説明

 令和2年第7回定例会 提案説明 

「令和2年 第7回町議会定例会 町長あいさつ」

令和2年第7回永平寺町議会定例会の開会にあたり、町政運営に関する所信の一端を申し述べるとともに、今回、ご提案いたします議案等の概要について、ご説明いたします。

年の瀬をむかえ、一段と寒さも加わり、冬の訪れが日ごとに深まるのを感じるこの頃でございます。

議員各位におかれましては、ご壮健でご活躍のことと、心からお慶び申し上げます。本定例会のご案内をさせていただきましたところ、ご参集賜り厚くお礼申し上げます。

今年1年を振り返ってみますと、今までに体験したことのない新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、いち早く町民の皆様の健康とくらしを守ると共に、地域経済の再生を図るため、その対応を最優先に取り組んでまいりました。

その中にあって、地元3蔵元による消毒用のアルコールの製造と供給をはじめ、多くの方々からの寄付金及びマスクやフェースシールド等の衛生用品などのご寄付を賜り、また、その他様々な活動を通してご支援をいただき、一方では、町民一人ひとりが感染防止対策の徹底を実践していただいたことに対して、誠に有難く、あらためて深く感謝申し上げる次第でございます。

また、コロナ禍のなか、行事等の中止や規模の縮小で活動が制限されることとなり、地域のつながりや活気が失われるのではないかと危惧いたしましたが、永平寺町ガーデニングクラブ「愛花夢」や「永平寺じょやま会」「上志比地区ひまわりサポートの会」など、自らの手で地域を守り、いかしていくという地域の皆様の自主的な活動がマスコミ等で取り上げられるなど、地域と一体化していることについて、大変、誇らしく感じた次第でございます。

さらに、九頭竜川中流域を対象に活動している民間団体によるカヤック体験教室の開催や「九頭竜川をカヤック競技のできる川にしよう」「永平寺町からメダリストを出そう」という熱い思いから、より競技にふさわしい環境づくりへのプロジェクトが始動しており、九頭竜川の新たな息吹を感じ、それが水辺の観光・レジャーなどの経済活動につながるよう期待しているところです。

コロナ禍にあって、新しい生活様式が叫ばれておりますが、今後とも、感染状況や地域経済の動向を見極めながら、消費回復に努めると共に、更なる地域の自主的な活動に期待すると共に、行政としての役割の中で支援していきたいと思います。

それでは、町政運営について申し上げます。

マイナンバーカードの普及につきまして、11月までの申請率は26.4パーセントで、前年の11月までと比較して、約13ポイントの増加となっています。マイナンバーカードは、国が進めるデジタル化社会において、行政手続きの簡略化や効率化が図れることから、11月より休日に対応窓口を開設し、普及に努めており、96件のご利用をいただきました。さらに、郵便局においても国の施策であるマイナポイントの手続きができることから、マイナンバーカードの普及にご協力をいただいているところです。今後ともさらに積極的な普及を推進してまいりたいと思います。

次に、まちづくりについて申し上げます。

先月24日に、永平寺町と石川県輪島市、富山県上市町の北陸3県3市町と北陸財務局によるリモートでの意見交換を行いました。これは、ZENに縁があり様々な特色を有する三つの自治体と北陸財務局の中堅・若手職員がネットワークを構築し、パートナーシップの推進を図ることで、それぞれの強みを活かしながら、連携政策の立案を検討するという取り組みです。With・Afterコロナを見据え、新たな広域連携によるまちづくりへの提案につながるよう、今後も継続して協議を進めることとしております。

また、同日の夜には、「永平寺町まちづくりセミナー」を開催し、福井県立大学の進士学長による「永平寺町の風景づくり計画」と題して講演をいただきました。「美しい景観」から「いい風景」「永平寺町らしい風景」へと景観政策を展開することで、産業振興につながるよう、町民・事業者・行政が意識を共有し、行動を起こすことの大切さを実感したところでございます。今後は、町の景観審議会における議論を通して「景観まちづくり」の指針をつくり、実践的な景観計画の策定に努めてまいります。

次に、上志比支所の業務開始について申し上げます。

上志比支所につきましては、12月7日に竣工式を行い、業務を開始することとしております。業務開始に伴う記念企画として、新庁舎内のロビーや会議室で、これまでの上志比地区のあゆみや特産品及び名所旧跡等を写真や映像、資料等で紹介することにより、新しい支所がこれからも地域の方々に親しみを持っていただくよう計画しているところです。

また、上志比支所は、防災機能を兼ね備えた地域の拠点という位置づけでもあることから、災害発生時の情報収集・伝達対応として、降雪状況による豪雪時の対応を想定した、交通の確保、雪害の状況、応急対策等における通信訓練を行うこととしております。今後とも、より迅速かつ的確な災害対策が実施できるよう災害時の支所機能の強化を推進し、地域の皆様の安全・安心の確保に努めてまいります。

次に、産業振興について申し上げます。

現在の永平寺町は、コロナ禍に伴う経済状況、少子高齢化等の社会構造の劇的な変化に直面しており、安定した雇用の創出や地域産業の振興、円滑な事業承継、創業支援等に対して、これまで以上に注力していくことが求められています。そのためには、適時、適切な対策を講ずるために事業者に係るデータの蓄積が必要であることから、町内事業者を対象に実態調査・意向調査を実施することとしております。今後、調査後のデータは視覚性及び一覧性のある集計を行い持続可能な地域産業を育成するための政策立案に活用していきたいと考えております。

それでは、本定例会にご提案いたします議案等について申し上げます。 

まず、令和2年度永平寺町一般会計補正予算につきましては、人事異動および人事院勧告に準じた職員給与費等を減額しております。

新型コロナ感染症対策事業においては、コロナ禍におけるオンラインやWebでの会議の環境整備や、小・中学校のオンライン学習等にも対応するためのタブレット等の整備、町内の福祉施設等の事業所を支援するための費用などを計上しております。このほか、県単土地改良事業の事業費、県営道路整備事業に係る町負担金、特別会計への繰出し金等を計上しております。これらにより、一般会計補正予算の総額は、1億1,542万円となった次第でございます。これら歳出の財源となります歳入では、国・県支出金、前年度繰越金等により措置をしております。

令和2年度永平寺町国民健康保険事業特別会計補正予算につきましては、高額療養費の増加が見込まれるため、その費用の増額分を計上しております。

令和2年度永平寺町後期高齢者医療特別会計補正予算及び、令和二年度永平寺町介護保険特別会計補正予算につきましては、福井坂井地区広域市町村圏事務組合の電算システム改修による負担金が増となりましたので不足する費用をそれぞれ計上しております。

令和2年度永平寺町下水道事業特別会計補正予算につきましては、職員給与費等の減額及び汚水桝設置箇所の増に伴う工事費の増額分を計上しております。

令和2年度永平寺町農業集落排水事業特別会計につきましては、職員給与費等の減額及び県の河川改修工事に伴う異常通報装置の架線の移転補償工事費を計上しております。

次に、条例の制定及び一部改正につきまして、「永平寺町議会議員及び永平寺町長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の制定」の他一件、指定管理者の指定について、いずれも上程の都度ご説明いたしますので何卒慎重にご審議いただき、妥当なご決議を賜りますようお願い申し上げます。

本定例会の開会に当たり、案件の概要等を申し上げましたが、今後とも更なる町政発展と、持続可能な行政サービスの提供に努めてまいりますので、皆様のご指導ご鞭撻を心からお願い申し上げ、開会のご挨拶といたします。

どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

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